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63.東坡集とうばしゅう[重要文化財]

北宋時代を代表する文人である蘇軾(1036―1101)の詩文集です。号は東坡といい、蘇東坡の名で親しまれています。また中華料理の「東坡肉」の由来にもなっています。詩文に優れた才能を発揮した蘇軾は、唐宋八大家(唐・宋時代を代表する8人の文章家)の一人に数えあげられています。

蘇軾の詩文は、我が国においても非常に尊重され、室町時代以降、京都五山(天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)の僧侶たちに読まれました。

本書は、『東坡集』として現存する最古の版本で、南宋時代(1127―1279)に刊行されたものです。京都・西禅寺から妙心寺大龍院の僧嬾庵を経て、市橋長昭の蔵書となりました。全12冊。

(請求番号:重002-0003)

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人物背景を知る:市橋長昭(1773―1814)

仁正寺藩(現在の滋賀県蒲生郡日野町西大路にあった一万八千石の小藩)の藩主・市橋長昭(いちはしながあき、1773―1814)は、豊後佐伯藩主・毛利高標、鳥取若桜藩主・池田冠山とともに、「柳の間」(江戸城内にある部屋の名)詰めの三大学者大名といわれた人物です。

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