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60.新刊繍像批評 金瓶梅しんかんしゅうぞうひひょう きんぺいばい

『金瓶梅』は、『水滸伝』から派生した物語で、豪商の西門慶が主人公です。『水滸伝』において西門慶は、武大(武松の兄、武松は梁山泊108人の豪傑の1人)の嫁である潘金蓮の情夫となり、武大毒殺の件で潘金蓮とともに武松に殺されてしまいます。ところが『金瓶梅』では、この武松の復讐を免れ、潘金蓮を含む6人の夫人と淫蕩の日々を送るという物語です。

この作品の舞台は、『水滸伝』と同じく北宋時代末ということですが、そこに描かれている豪商の生活や風俗・文化は、『金瓶梅』が成立した明時代後期の社会風俗を反映しているといわれています。全21冊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:附002-0012)

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