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27.大乗院寺社雑事記だいじょういんじしゃぞうじき[重要文化財]

『大乗院寺社雑事記』は、奈良興福寺の門跡寺院大乗院の門主、尋尊(じんそん 1430―1508)の日記。15世紀半ばから16世紀初頭まで半世紀以上にわたる日記には、応仁の乱をはさむ室町後期の政治・経済・世情・風俗を伝える貴重な史料として知られています。

『大乗院寺社雑事記』は、不用となった手紙等の文書の裏に書かれているため、日記の裏に別の文書(いわゆる紙背文書)が見える場合がすくなくありません。なかには興味深い内容の文書も。

展示資料は、寛正2年(1461)12月の日記の紙背文書で、聖実坊信能が尊藤に宛てた手紙(年未詳)。文面から、尋尊など当時の高僧が稚児を寵愛した様子がうかがえます。

(請求番号:古027-0514イ)

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