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50.譜牒余録ふちょうよろく

寛政11年(1799)に一書としてまとめられた『譜牒余録』(巻7)から、該当箇所を見てみましょう。本書の記述によると「慶長4年(1599)正月3日、家康が義弘の伏見邸に出向き、無事帰ってきたことの祝儀の言葉と共に、二字国俊の太刀を賜り」、同月9日には「家康の御意で義弘父子に感状と正宗の太刀、知行を賜った」ことが記されています。本書において、記述内容がより具体的になると同時に、「五大老」の語句が消えてしまいます。これは、提出した島津家側の意図によるかと思いますが、完全に家康の事績として扱われています。

展示資料は、展示資料51『寛政重修諸家譜』編纂のために作成された資料で、同家譜編纂の総裁であった堀田正敦(ほったまさあつ)が、貞享元年(1684)に諸家から提出された家譜(『貞享書上』)を転写させ、まとめたもの。全60巻後編40巻101冊のうち8冊目。

(請求番号:157-0127)

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