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62.九経直音きゅうけいちょくおん

本書は、儒学で重視されている九つの経典に記載されている漢字について、直音(同音の漢字を使って難解な漢字の発音を示す方法)を用いて注釈を加えたものです。本書で扱われている九つの経典は、以下のとおりです。

上巻…『孝経』『論語』『孟子』『毛詩』『尚書』『周易』
下巻…『礼記』『周礼』『春秋』

本書には、「国/賢」の印が第1冊目の表紙に、「天師明経儒」の印が毎冊首にあります。「国/賢」の印は、清原国賢の蔵書印であり、また「天師明経儒」の印は、明経博士家である清原家の蔵書印です。清原国賢(1544―1614)は、安土桃山・江戸時代初期の清原家の当主です。清原家は平安以来、儒学を専門とする明経道の博士を世襲した家柄です。全2冊。清原家旧蔵。

(請求番号:別050-0002)

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人物背景を知る:市橋長昭(1773―1814)

仁正寺藩(現在の滋賀県蒲生郡日野町西大路にあった一万八千石の小藩)の藩主・市橋長昭(いちはしながあき、1773―1814)は、豊後佐伯藩主・毛利高標、鳥取若桜藩主・池田冠山とともに、「柳の間」(江戸城内にある部屋の名)詰めの三大学者大名といわれた人物です。

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