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54.旧唐書くとうじょ
『旧唐書』は、唐時代(618―907)の「正史」で、後晋時代(936―946)の劉昫らによって編纂されました。その後、宋時代に欧陽修(1007―72)が新たに「唐書」を編纂したため、旧い「唐書」と呼ばれています。
この『旧唐書』巻141に、『西遊記』の主人公となる玄奘三蔵の伝記「玄奘伝」があります。分量はわずか1ページほど。そこには玄奘三蔵(三蔵法師)が629年に唐の都である長安を出発し、西域の諸国を経てインドに到着し、645年に仏舎利と経典657部などをたずさえて帰国したこと。その旅のことを『西域記』12巻にまとめたこと。帰国後は、持ち帰った仏典の翻訳に従事したことなどが簡略に記述されているにすぎません。全40冊。林羅山旧蔵。
(請求番号:281-0002)
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