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15.平家へいけ

平家一門の盛衰の歴史を源平の合戦を中心に描いた軍記物語、歴史文学。琵琶の伴奏で語られる芸能(平曲)として流布し、その多彩な物語は、のちに謡曲や浄瑠璃などの芸能や文学の題材にもなりました。作者については、藤原行長ほか諸説がありますが、未詳。成立は13世紀前半と推定されています。

『平家物語』は、琵琶法師によって語り継がれる過程で多くの諸本を生み、それらは琵琶法師の台本の性格を持つ「語り本系」と、それ以外の「読み本系」に大別されています。

展示資料は、このうち「語り本系」の「覚一本(かくいちぼん)」(平家琵琶の名人だった検校覚一の奥書を持つ本)に属する「梵舜本」。吉田兼右(よしだかねみぎ)の子で、神道を学んだのち出家して僧侶となった梵舜が、天正18年(1590)に書写したものです。紅葉山文庫旧蔵。全12冊。

(請求番号:特091-0006)

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