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41. 常憲院贈大相国公実紀 じょうけんいんぞうだいしょうこくこうじっき

綱吉の寵臣である柳沢吉保(1658-1714)が、荻生徂徠らに命じてまとめた綱吉公一代記(別名『憲廟実録』)。4代将軍家綱が没した延宝8年(1680)5月から、宝永6年(1709)2月の綱吉の葬送までの事跡が、編年体で簡潔に記されています。正徳4年(1714)成立。元禄6年(1693)4月21日の条に『周易本義』開講の記事が見えます。

柳沢吉保は、綱吉によって大名に取り立てられ(川越藩主、のちに甲府藩主)、大老格にまで昇進した人物。綱吉の死後、親交があった公弁法親王(後西天皇の皇子で日光輪王寺門主、天台座主)の依頼で本書を編纂しました。

展示資料は、享保2年(1717)9月に吉保の子の柳沢吉里から幕府に献上された浄書本です。全30冊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:特066-0004)

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