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5. 文選(直江版)もんぜん

『文選』は、中国の梁の昭明太子・蕭統(501-31)が編纂した詩文集。周代から梁代までの優れた詩や文章800余編(作者百数十人)が、文体別、時代順に収録されています。『文選』は美文の手本として中国の文人たちの間で流行し、わが国にも早くから伝来して『日本書紀』等の文章に影響を与え、漢詩文の模範とされました。『枕草子』でも、『白氏文集』と並ぶ詩文の双璧とされています。

展示資料は、出羽米沢城主上杉景勝の重臣、直江兼続(なおえかねつぐ 1560-1619)が、慶長12年(1607)に、京都の要法寺に依頼して活字で出版した「六臣註」(唐代の6人の注釈を合わせたもの)の『文選』。直江兼続は、元和4年(1618)に米沢に禅林寺(のちの法泉寺)を建て、禅林文庫を設けて図書を整備したことでも知られています。全31冊。

(請求番号:別033-0003)

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