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33. 遠西奇器図説録最えんせいききずせつろくさい

中国明末の人、王徴(1571-1644)が、西洋人宣教師の鄧玉函(P・Joannes Terrenz)の教えを受けて『奇器図説』(原書は欧文)を漢訳した書。力学理論に基づいて作成された西欧の各種機械の構造が図解されています。書名の「遠西」は欧州。「録最」は最も重要な部分を記した(訳した)という意味。

展示資料は、深見有隣と桂山義樹が和訳した『奇器図説』(展示資料32)の原書です。キリスト教と直接関係のない内容とはいえ、キリスト教宣教師が関与した本書が輸入され、のみならず有用な文献として翻訳されたのは、吉宗の“洋書解禁”の結果でした。全2冊。崇禎元年(1628)刊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:子067-0002)

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