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34. 対語驥録たいごきろく

元亨療馬集』(展示資料24)の解説で触れたように、馬の飼育や調教にとりわけ研究熱心だった吉宗は、清国の制度や法制について質問した朱佩章に、中国(清国)から射騎に詳しい者を呼び寄せるよう要請しました。中国の知識と技術を吸収することによって、より良質な軍馬を育成し、馬術全般を向上させようとしたのです。

その結果、享保12年(1727)に陳采若、沈大成および馬医の劉経先が渡来。幕府の馬役の富田又左衛門が長崎に派遣され、3人から得た知識を吉宗に報告しました。

展示資料の『対語驥録』は、富田又左衛門の報告を読んだ吉宗が不審な点を質問したのを受けて、陳采若が答えたもの。陳采若自身の回答書に続けて、吉宗の19条の質問と、唐通事の清川永左衛門が和訳した陳采若の回答が記されています。全26冊から成る『弓馬雑纂』の第14冊。

(請求番号:154-0180)

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