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11. 本光国師日記ほんこうこくしにっき

林羅山と共に駿河版の事業を管轄した以心崇伝の日記。原題は『案紙』。慶長15年(1610)から、寛永10年(1633)正月に65歳で没するまでの、さまざまな人との手紙のやりとり等が記録されており、江戸初期の政治や文化を跡づける貴重な史料の1つです。

駿河版に関する記述も詳しく、使用された銅活字など印刷用諸道具の数量や、底本との校合を行う五山僧に対する報酬、銅活字の鋳造に要した費用など、崇伝の記録を通して、駿河版完成までの過程が具体的に浮かび上がります。

崇伝は、京都南禅寺の金地院(こんちいん)に住んだことから金地院崇伝とも称し、慶長13年(1608)に家康に召されて駿府に赴き、外交文書の作成等にたずさわりました。本光国師の称は、寛永3年(1626)に後水尾天皇から授けられたもの。本書の原本は南禅寺金地院が所蔵し、展示資料はその写本です。全45冊。

(請求番号:165-0098)

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