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24. 元亨療馬集げんこうりょうばしゅう

将軍や幕府は、唐船によってもたらされた漢籍の中から必要なものを購入しただけでなく、必要な書籍を唐船の船主に注文して取り寄せる場合もありました。とりわけ吉宗は、有用と思われる書籍を取り寄せることに積極的でした。

展示資料もその1つで、16世紀に著された馬医の書。明代の獣医・喩本元とその弟の喩本亨が、従来の馬医学の成果に自身らの経験に基づく意見を加えた、中国獣医学の代表的名著です。

馬の飼育や馬術に関心が深かった吉宗の命で、享保8年(1723)に注文が出され、翌年長崎にもたらされました。本書を積んできた唐船の船主には、賞銀3枚が与えられたということです。清刊。全4冊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:子050-0017)

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