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27. 大明律例添釈旁註 だいみんりつれいてんしゃくぼうちゅう

明律は中国明代の初め(14世紀後期)に制定された刑法典。展示資料はその注釈書で、正徳2年(1712)に長崎に来航した中国船によってもたらされ、翌3年に紅葉山文庫に収められました。当時幕政の中枢にあった新井白石(1657-1725)は、正徳4年(1714)の11月26日から享保元年(1716)の6月25日まで、「御用」(公務)のため本書を借り出しています。

どのような公務のために明律の注釈書が必要だったのか。白石は正徳5年に長崎貿易の改革(正徳長崎新令)を行っており、その参考資料として用いられたことが指摘されています。全4冊。紅葉山文庫旧蔵。

(請求番号:史214-0003)

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