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23. 舶来書籍大意書 はくらいしょじゃくたいいしょ

キリスト教関係記事の有無などをチェックする書物改役は、貞享2年(1685)に向井元成(元升の子)が功績を挙げた(漢籍の天文書にキリスト教の記事があることを指摘)のを機に向井氏の世襲となり、同氏が長崎奉行に直属して代々この職を務めることになりました。

書物改役の第一の仕事は、調査した書籍の概要を記した「大意書」を作成して長崎奉行に提出すること。長崎奉行はこれを江戸の老中に進達し、御用書(幕府が購入する書籍)の有無を伺いました。

展示資料は、宝暦4年(1754)に入港した唐船が積んできた『十三経註疏』『政刑大観』ほか四百数十種について、その概要を向井元仲が記した「大意書」。内容や刊年だけでなく、「脱紙」「磨滅」など書籍の状態も細かく記されています。全4冊。昌平坂学問所旧蔵。

(請求番号:218-0092)

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