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6. 伊勢物語(嵯峨本)いせものがたり

慶長年間(1596-1615)の後半、角倉素庵や本阿弥光悦らによって、流麗な書体で美しい装丁を施した「嵯峨本」(さがぼん)と呼ばれる一群の書物が(主に木活字を用いて)出版されました。

展示資料は、その1つ。慶長13年(1608)に出版された嵯峨本の『伊勢物語』で、藤原定家が天福2年(1234)に孫娘のために書写した天福本『伊勢物語』を底本にしています。書物といえば漢文で書かれた本が一般的だった当時、わが国の平仮名まじりの古典文学が挿絵入りで出版されたことは画期的な出来事であり、嵯峨本は古典文学の普及に大きな役割を果たしました。全2冊。

(請求番号:特060-0017)

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