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20. 御書物方留牒ごしょもつかたとめちょう

将軍吉宗の閲覧資料を正確に知ることができたのは、紅葉山文庫を管理する書物方の業務日誌が現存しているから。当館は、宝永3年(1706)から安政4年(1857)まで、152年分225冊の日誌を所蔵しています。

展示資料は、このうち享保8年(1723)のもの。吉宗の閲覧に供するために書庫から出した書物の表紙や綴じ糸の色、書物を包む帙(ちつ)の状態など、資料の詳細な情報が記録されているほか、保存・修復・調査・出納そして人事異動等に関する記述が見られます。

書物方の日誌の書名は、のちに(江戸末期か)「日記」に統一され、現在では『御書物方日記』(『書物方日記』とも)と呼ばれています。このうち展示資料を含む16冊だけは「留牒」と記されていることから『御書物方留牒』と呼ばれていますが、内容的には『御書物方日記』と違いはありません。

(請求番号:181-0028)

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