ここから本文

印刷するには?

29. 仕置方之儀付朱佩章相尋候問答書御控 しおきかたのぎにつき、しゅはいしょうえあいたずねそうろうもんどうしょおひかえ

中国(清)の制度や法の実態を知るため、吉宗は、文献の調査に止まらず、長崎に滞在していた中国人にさまざまな質問を投げ、その回答を和訳させました。

展示資料は、清国の諸制度や刑罰等について尋ねた質問に朱佩章という中国人が答えたもの。吉宗は「贋金と知らずに使用した場合の罪は?」「清国ではどのような博打が行われているか?」等々の問いを、荻生北渓を通じて長崎滞在中の深見有隣(ふかみありちか)に伝え、深見が通訳を介して朱佩章に答を求めたということです。

朱佩章は福建省の人で、享保10年(1725)から12年にかけて二度長崎に来航。深見有隣(1691-1773)は幕府の儒官で、吉宗の側近学者の一人。長崎には『大清会典』和訳の公務で出張していました。深見はその後享保19年(1734)に書物奉行に転じ、明和2年(1765)まで在職しています。全1冊。昌平坂学問所旧蔵。

(請求番号:181-0055)

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

資料を拡大する

本文ここまで



ここからメニュー

徳川家康の愛読書
徳川家康の出版事業(伏見版と駿河版)
徳川吉宗の閲覧資料
漢籍の輸入
研究する将軍
綱吉と家治(儒学と将棋)
紅葉山文庫の人々

メニューここまで


ページここまで