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印刷するには?15. 石室秘籙せきしつひろく
『石室秘籙』は、清の康煕28年(1689)に刊行された医書。吉宗は、本書を享保8年9月27日から10月26日まで借り、一度返却したものの同日中に再び借り出し、翌年5月12日にようやく返却しました。
本書を再度借り出したのは、本文中の欠落個所や印刷が不鮮明な部分を、典薬頭(てんやくのかみ)の今大路道三(名は親顕)に朱筆で補わせるためです。どうしても不明な箇所には下げ札(付箋)を添付するよう、返却の際に書物方に指示が与えられました。
展示資料は、吉宗が閲覧した『石室秘籙』。帙の色等が書物方の日記の記述と一致し、朱筆による補筆や下げ札も見えます。全6冊。紅葉山文庫旧蔵。
(請求番号:子033-0009)
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