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61. 思ひ出草随筆おもいでぐさ

若桜藩(鳥取新田藩)老公池田定常が、天保3年(1832)、66歳で綴った随筆。

この年の8月に愛妾「たへ」が病に倒れ、医者や来客の応対で屋敷に閉じこもりがちだった定常(号は冠山)が、さまざまな事を思い出すままに記したもので、一流の知識人だった著者ならではの、すぐれた考証や興味深い回想が記載されています。

正続全8巻は、天保3年閏11月に成立。「年月の過るは夢幻の如く 人の世に長らふは物の影水の泡の如しとかや」と人の命のはかなさを慨嘆した定常も、翌年7月に67歳で没しました。本書では冠山ではなく冕嶠陳人の号が用いられています。

展示資料は、昌平坂学問所旧蔵。全7冊(巻4欠)。

(請求番号:212-0255)

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