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33. 松前志地誌まつまえし

蝦夷松前藩主松前邦広の五男松前広長(まつまえひろなが 1737―1801)の著。書名は『北倭志』とも。蝦夷地の歴史・地理・風俗・産物(禽獣・魚介・薬品ほか)が全10巻にわたって詳細に記述され、当時としては最高水準の蝦夷地誌と評価されています。天明元年(1781)序。

松前広長は、松前藩家老松前広行の養子となり、同藩の家老を務めました(したがって広長は大名ではありません)。碩学の人として知られ、本書のほかに『福山秘府』等の著があり、多くの文人と交流しました。松前藩主松前資広の五男で画家としても著名な家老蠣崎波響(かきざきはきょう)は広長の甥です。

展示資料は、北方探検で知られ、幕府の書物奉行も務めた近藤重蔵(名は守重、号は正斎。1771―1829)の旧蔵。重蔵の朱筆による校正と「正斎蔵」の蔵書印が見えます。全7冊。

(請求番号:178-0104)

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