ここから本文

印刷するには?

47. 泰西図説外国(海外情報・外交)たいせいずせつ

ドイツ人ヨハン・ヒュブネルの著『古今地理学問答』(1693年刊)のオランダ語訳本は、蘭学者の間で『ゼオガラヒー』(オランダ語で地理学のこと)と呼ばれていました。『泰西図説』(『泰西輿地図説』とも)は、朽木昌綱がこの『ゼオガラヒー』を抄訳したものです。寛政元年(1789)刊。

ヨーロッパ総論、ヨーロッパ各国の国別地図・地誌等から成り、鳩谷信敏(萩野鳩谷、天愚孔平とも。博学と奇行で知られる松江藩士)の序には、多数のオランダの書物(「蘭冊数十編」)を調査して完成したと書かれています。江戸時代に出版された最初のヨーロッパ地誌で、ロンドンやパリの地図も本書によってわが国に紹介されました。

展示資料は、昌平坂学問所旧蔵。「編脩地志備用典籍」の朱印が捺されています。全6冊。

(請求番号:185-0112)

写真をクリックすると拡大画像が表示されます

本文ここまで



ここからメニュー

大名の系譜
名君の条件
大名の教訓
大名の編著書
戦記・歴史書
故実考証
儒学・教育
地誌
文学(詩歌)
本草・博物学
外国(海外情報・外交)
産業
茶の湯ほか
図録・絵巻
随筆

メニューここまで


ページここまで