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60. 甲子夜話続編随筆かっしやわぞくへん

肥前国平戸藩の老公松浦清(まつらきよし 隠居後は静山と号した。 1760―1841)が、親友である林述斎の勧めで文政4年(1821)11月17日、甲子(きのえね)の日に起筆した随筆。82歳で没する天保12年(1841)まで書き続けられ、続編・三編を合わせて278巻に達しました。

記載された内容も多彩で、林述斎ほか友人知人から寄せられた各種情報や資料、静山自身が見聞した怪談奇譚、世相風俗の記事等を収録。個人的な所感や身辺雑記を綴った随筆とは異なり、歴史資料としても高く評価されています。

松浦静山は、安永4年(1775)に平戸藩(6万1,700石)の藩主となり、藩の財政再建に努めるとともに文教の振興、武備の強化をはかりました。文化3年(1806)に47歳で隠居。江戸本所の下屋敷で悠々自適の余生を送りました。

展示資料は、『甲子夜話』続編。版心に「平戸藩 楽歳堂蔵書」(楽歳堂は平戸藩の文庫名)と刻された罫紙に稿本を浄書したもので、明治になって修史館で欠脱を補写した部分も含まれています。昌平坂学問所旧蔵。全35冊。

(請求番号:特084-0003)

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