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42. 観文禽譜本草・博物学かんぶんきんふ

近江国堅田藩主堀田正敦(ほったまさあつ 1758―1832)が編纂した禽類(鳥類)研究書。図はありませんが、和漢の文献を引用して国産のみならず舶来の鳥類の名称や形状等を考証したもので、当時としては最高最大の鳥類研究文献と評されています。寛政6年(1794)序。本書とは別に、正敦は彩色の鳥類図鑑『禽譜』も作成しました。

堀田正敦は、仙台藩主伊達宗村の八男で、堅田藩主堀田正富の養子となり、天明7年(1787)に堅田藩主(1万3,000石)に。文政9年(1826)に封を転じて下野国佐野藩主(1万3,000石のちに1万6,000石)。この間、寛政2年(1790)から天保3年(1832)まで43年間にわたって若年寄を務め、『寛政重修諸家譜』『干城録』等の編纂に尽力しました。

展示資料は、屋代弘賢の蔵書印「不忍文庫」(しのばずぶんこ)と堀直格(ほりなおただ 信濃国須坂藩主)の蔵書印「花廼屋文庫」(はなのやぶんこ)が捺された全6冊本。寛政6年以降も修正や増補が行われたことを示す書き入れや付箋が多数見えます。

(請求番号:197-0136)

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