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58. 花月双紙随筆かげつそうし

陸奥国白河藩主で、老中として寛政の幕政改革を行った松平定信(まつだいらさだのぶ 1758―1829)が、隠居後に綴った雅文体の随筆。「神仏の事」「学問の事」「夫婦の道」「老衰の事」など、さまざまな事柄について所感が記されています。文政元年(1818)の成立。

松平定信は、徳川(田安)宗武の子(徳川吉宗の孫)。白河藩主松平定邦の養子となり、天明3年(1783)に藩主(11万石)に。天明7年(1787)に30歳で老中首座となり、寛政5年(1793)に辞職するまで、財政の緊縮、大奥の抑制、海防の強化、人材の登用など諸改革を行い、一方、藩主としても農政重視の施政で成果を挙げました。

文化9年(1812)に55歳で藩主を引退。楽翁と号し、文政12年(1829)に72歳で没するまで、豊かな教養と人脈を背景に多彩な文化的活動を展開し、多くの著書をのこしました。

展示資料は、文化13年(1816)の自序がある定信の自筆本。昌平坂学問所旧蔵。全4冊。

(請求番号:特061-0002)

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