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44. 南山俗語考外国(海外情報・外交)なんざんぞくごこう

鹿児島藩主(1787年以後は老公)島津重豪(1745―1833)が編集させた中国語辞典。天部・地部・人部・器材部など19部に分類した8,277語を載せ、片仮名でその発音や訳語を記しています。

重豪はオランダ語と中国語の知識に富み、とりわけ中国語は会話ができるほど堪能でした。そんな重豪の中国趣味と、中国船が藩領に時折漂着するという事情が重なって本書が企画されたと言われています。

明和4年(1767)編集に着手。文化9年(1812)刊。中国人を祖先に持つ医者の曾槃が中国語の和訳を担当し、漢学者で中国語に通じていた石塚確斎が「華音」(中国音)の正誤を校訂しました。書名の「南山」は重豪の号で、「俗語」は日常用いる言葉のこと。

展示資料は、外務省旧蔵。全5冊。

(請求番号:207-0419)

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