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25. 増補信長記戦記・歴史書ぞうほしんちょうき

肥前国島原藩の老公として元禄13年(1700)に82歳で没した松平忠房(まつだいらただふさ 1619―1700)の著。忠房が丹波国福知山藩主だった寛文2年(1662)に、小瀬甫庵『信長記』や板倉重宗『新撰信長記』の不備を林羅山『織田信長譜』や旧記等で補足し編集した織田信長の一代記で、信長の先祖のことから、本能寺の変後、信長の孫の三法師(織田秀信)が織田家の継嗣として安土城に移るまでが記されています。序文は忠房と親交があった林鵞峰が執筆。

松平忠房は、寛永9年(1632)に三河国吉田藩主となったのち、刈谷藩主、福知山藩主を経て、寛文9年(1669)に島原藩主(6万5,900石)となりました。元禄11年に隠居。文武に造詣が深い大名で、その蔵書は現在「松平文庫」として長崎県島原市の島原図書館に保存されています。

展示資料は、昌平坂学問所旧蔵。全12冊。

(請求番号:168-0007)

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