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28. 礼儀類典故実考証れいぎるいてん

常陸国水戸藩主徳川光圀(とくがわみつくに 1628―1700)が、『大日本史』編纂の過程で、朝廷古来の行事や儀礼が衰微することを憂慮して編纂させた書。書名は霊元上皇が命名。

編纂作業は、水戸城内に設けられた彰考館別館で貞享3年(1686)に始められ、安藤為実以下60人の館員が担当。光圀没後の宝永7年(1710)に、ときの水戸藩主徳川綱条(つなえだ)から、浄書本515巻が幕府に献上されました。

光圀は、徳川頼房(家康の十一男)の三男として生まれ、寛文元年(1661)に第2代水戸藩主(28万石)となり、元禄3年(1690)に隠居。翌年から西山荘(現在の茨城県常陸太田市のうち)に移り住み、同13年に73歳で没しました。諡号(しごう)は義公。修史事業や文化財の保護に力を注ぎ、また領内の寺社の整理を行ったことでも知られています。

展示資料は、紅葉山文庫旧蔵。全515冊。享保19年(1734)に8代将軍吉宗に献上された再訂本と推定されています。

(請求番号:259-0002)

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