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49. 成形図説産業せいけいずせつ

島津重豪(展示資料41(鳥名便覧)展示資料44(南山俗語考))が、医者で本草学者の曾槃と国学者の白尾国柱(しらおくにはしら)らに編纂させた農書にして本草図譜。

『成形図説』の編纂は、寛政5年(1793)に始まり、文化元年(1804)に全10部100巻のうち、農事部14冊、五穀部6冊、菜蔬部10冊の3部30冊が刊行されました(鹿児島藩蔵版)。しかし残りは原稿が二度の火災で失われたこともあって刊行されず、魚介や禽獣等まで網羅した全容は日の目を見ずに終わりました。

したがって本書は当初構想された『成形図説』の一部に過ぎませんが、各種農作業や農具、栽培植物について豊富な図を添えて詳しく解説し、実用的で資料的価値の高い図鑑となっています。

展示資料は、内務省・農商務省旧蔵。全30冊。挿絵を色刷りにした刊本で、公卿や大名へ贈られた上製本であろうと推測されています(芳即正『島津重豪』)。

(請求番号:196-0102)

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