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2. 藩翰譜はんかんふ

『寛永諸家系図伝』は、編纂決定から完成まで2年数か月というスピードで作業が進められたこともあって、内容の訂正が不十分なうえ、基礎資料である諸家の系譜にも遺漏がすくなくありませんでした。あわせて寛永年間までの系譜であったため、やがて改訂と増補が求められるようになります。

『藩翰譜』は、徳川綱豊(甲府藩主 のちに6代将軍徳川家宣)の命で新井白石(1657―1725)が著した万石以上の諸大名337の家伝集。慶長5年(1600 関ヶ原の戦の年)から延宝8年(1680 4代将軍家綱の没年)まで、81年間の事跡が記されています。元禄14年7月に起稿され、「百年の精力此時に半を尽し畢(おわん)ぬ」(『新井白石日記』)という苦心の末、10月に脱稿。元禄15年(1702)2月に清書本が呈上され、綱豊によって『藩翰譜』の書名が与えられました。

展示資料は、紅葉山文庫旧蔵。全17冊。

(請求番号:特032-0002)

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