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26. 大三川志戦記・歴史書だいみかわし

陸奥国守山藩主松平頼寛(まつだいらよりひろ 1703―63)が最晩年に編纂した徳川創業史。全100巻。

天文11年(1542)の徳川家康誕生から元和2年(1616)の死去までの75年間を中心に、寛文4年(1664)までの記事を含む編年史。巻1・2に清和源氏の略史と家康の父広忠までの年代記を収め、巻95以降に「集録」と題して、家康の教諭や談話が収録されています。

宝暦13年(1763)の自跋(著者自身のあとがき)あり。また各巻冒頭に「松平頼寛 拝撰」「松平頼亮 謹校」とあることから、頼寛の継嗣の頼亮(よりあきら)が校正を務めたことがわかります。

守山藩(2万石)は、水戸藩の支藩として元禄13年(1700)に成立。頼寛は寛保3年(1743)に藩主となり、宝暦13年に61歳で没しました。藩主としては藩校養老館を創立するなどの治績があり、本書のほかに『論語徴集覧』『黄竜公菊経国字略解』等の著作をのこしました。

展示資料は、幕府に献上された浄書本で、全101冊。版心の「観濤閣」は頼寛の室号。

(請求番号:148-0092)

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