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50. 創垂可継産業そうすいかけい

下野国黒羽藩主大関増業(おおぜきますなり 1782―1845)が、古記録や古老からの聞き取りをもとに、黒羽藩の歴史・諸制度・法制・農政・藩士の家譜・郷村の地誌等を編纂した叢書。撮要(要点の抄録)と付図(領内の地図)が添えられています。文化14年(1817)の自序と堀田正敦の序あり。本書のほかに「別集」も作成されましたが、文政5年(1822)に焼失しました。

大関増業は、伊予国大洲藩主加藤泰衑(やすみち)の末子として誕生。黒羽藩(1万8,000石)の藩主大関増陽(ますはる)の養子となり、文化8年(1811)に藩主となりました。藩主として文武を奨励するとともに領内の産業振興に努めましたが、重臣たちの抵抗にあい、文政7年(1824)に隠居。その後は括嚢斎(かつのうさい)と称し、江戸の箕輪の下屋敷(別邸)で、国学や神道、兵学等を研究し、また茶の湯の世界に遊びました。弘化2年(1845)没。享年64歳。

展示資料は、明治15年(1882)に修史館(明治初期に官設された国史編纂所)で大関家の所蔵本等を書写したもの。全24冊1鋪。

(請求番号:218-0011)

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