激動幕末 −開国の衝撃−トップへ

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Ⅶ.テロの時代

開国開港かそれとも攘夷(じょうい)か。アヘン戦争ショックと西洋列国の強力な艦隊によって鎖国の扉をこじ開けられてからも、幕府内の意見は、さまざまな問題が複雑にからんで一定せず、各藩内でも党派の争いが後を絶ちませんでした。政治の混迷。加えて開港による経済の混乱は物価の高騰を招き、外国人排撃の動きに油を注ぐことになります。尊王攘夷派を弾圧した安政の大獄(1858年)とその報復としての桜田門外の変。度重なる外国人殺傷事件・・・。暗殺と報復を繰り返したテロの時代は、文久3年(1863)以降になると、さらに大きな破壊と犠牲を伴う内乱の時代の様相を呈し始めます。

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