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15.江戸湾御固絵図えどわんおかためえず

久里浜で国書を渡したのち、ペリーの艦隊は江戸湾内に侵入して測量を行い、幕府を動揺させます。このことに強く抗議すると、艦隊は猿島(神奈川県横須賀市)付近まで戻りますが、なおも湾内の測量を続け、日本側に十分脅威をあたえたことを確認して、6月12日、日本を離れ琉球に向かいました。ペリーは、琉球でも石炭貯蔵庫の設置を強引に承諾させています。

江戸湾御固絵図』は、猿島付近で進路を変えて南下するペリー艦隊と、沿岸の台場や各藩の警備の布陣を描いた絵図。絵図内にはまた、わが国の「国法」を犯して江戸湾内深く砲艦を進めたアメリカ側が、抗議に対して「われわれは再び来航するときのために湾内を測量しただけである。貴国の国法だと言っても、海はここからアメリカまで続いているのだから、当方が従わなくてはならない理由はない」(意訳)と回答したと記されています。全1枚。

江戸湾御固絵図

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