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41.常野浮浪徒一件じょうやふろうといっけん

元治元年(1864)3月、天狗党と呼ばれた水戸藩尊攘派の有志たちが、幕府に攘夷の実行を求めて、常陸国筑波山で蜂起しました。幕府は鎮圧の兵を出しますが、戦況は水戸藩内の根深い対立が作用して複雑な様相を呈します。那珂湊(なかみなと)での激しい戦闘の後、武田耕雲斎(たけだこううんさい)と藤田小四郎(ふじたこしろう)らは、天狗党を再編成して京都を目指し各地で転戦しましたが、ついに力尽き、元治元年12月、越前新保の地(福井県敦賀市)で、武田以下八百数十名が投降。翌年2月、250名余が同地で処刑されました。

『常野浮浪徒一件』は、筑波山挙兵から処刑までの天狗党の関係資料を集めたもの。蜂起参加者の名簿のほか、凄惨な戦闘を記録した「出張歩兵日記」など興味深い資料も含まれています。全1冊。

常野浮浪徒一件

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