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7.阿片招禍録あへんしょうかろく

幕府は、オランダに風説書(ふうせつがき)の提出を義務付け国際情報を得ていましたが、アへン戦争が起きると、これとは別により詳細な情報(別段風説書)を入手しようとしました。『阿片招禍録』は、1840年(天保11)から1843年(天保14)まで、出島のオランダ商館長から提出された4通の別段風説書の日本語訳をまとめたもの。風説書には「唐国にてエケレス人阿片商法停止ニ付記録致候事」等の表題が付けられ、戦争の経済的背景と戦闘の具体的様相、締結された条約の内容まで、アヘン戦争の一部始終が詳しく報告されています。

翻訳は長崎のオランダ通詞の担当でしたが、アへン戦争情報は通常のものと比べ訳が難しく、幕府当局からの催促も急で(しかも極秘事項なので担当者は少人数)、日本語訳の完成は困難を極めたようです。全1冊。

阿片招禍録

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