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46.遠国御武器類向々書上えんごくおぶきるいむきむきかきあげ
黒船来航によって衝撃を受ける前、幕府はどのような武器で、いざという時に備えていたのでしょうか。
『遠国御武器類向々書上』は、京都所司代や駿府城代および奈良・大坂・長崎等の各奉行所等が保管していた武具の目録。弘化2年(1845)と3年に幕府に提出されたもので、当時の軍備の実態がうかがえます。甲冑・具足・鑓(やり)・鉄炮・弓等から旗指物(はたさしもの)・陣幕まで、種類は多く色彩も豊かですが、これら「古い武器」では、西欧の砲艦にはとても太刀打ちできなかったと思われます。全31冊。
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