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51. 東京港の国際港化に反対する意見書

昭和13年(1938)5月、横浜市議会議長田辺徳五郎が提出した「東京港修築並開港反対に関する意見書」です。

東京港は、明治のはじめから国内貨物専用の港として位置づけられてきました。一方、横浜は外国貿易を扱う開港都市として発展。しかし、大正半ばから東京の工業生産が急激に増大すると同時に、関連する商業・貿易活動も活発となり、東京港を国際港として開港するよう望む声が経済界などからあがりはじめました。

東京開港を阻止しようとする横浜市側の意見書は、「東京市が『帝都』として『我国政治文化の中心』であるのに対して、横浜市は『帝都の関門』・『国港』として『内外貿易上重大使命』を帯びている。両市はそれぞれ固有の使命の下に発達してきたのであり、政府の施策もこの意義に基づいているものと確信する」としたうえで、安全保障・財政等の観点からも、東京開港は不必要である、と述べています。

東京港修築並開港反対ニ関スル件 (横浜市会議長田辺徳五郎)

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請求番号:東北00201100

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