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35. 三多摩を東京府に編入
明治11年(1878)の郡区町村編制法により、多摩郡は四分割され、東京府に属する地域が東多摩郡、神奈川県に属する地域が北・西・南多摩郡(いわゆる三多摩)となりました。三多摩は、江戸時代以来、江戸・東京の水がめでした。明治10年代に、東京府は、東京府民の水道・水源を確保・管理するため、三多摩を東京に編入しようとしましたが、神奈川県に反対され、実現しませんでした。
明治22年(1889)に甲武(こうぶ)鉄道(現在のJR中央線)が新宿から八王子まで開通すると、東京と三多摩との結びつきが急速に強まりました。そこで、明治26年(1893)、三多摩を東京府に編入する法律案が帝国議会に提出され、可決成立しました。同年4月1日、北多摩・西多摩・南多摩郡の東京府編入が実現しました。資料は、その法律案の理由書と附属絵図です。
- 明治26年 三多摩編入当時の東京
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