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14. 東京市に市制の特例を適用

明治22年(1889)5月、「東京市」が誕生しました。「東京市」の範囲は、明治11年(1878)に設置された「15区」全域です。ただし、東京市・京都市・大阪市には、一般の市制が適用されませんでした。市長・助役は置かれず、市長の職務は府知事が、助役の職務は府書記官が行うこととされました。元来、市制の原案では、東京・京都・大阪の三市には、特別の制度を設けることになっていましたが、一般市制が適用されるように閣議で修正されました。この修正に対して、当時の立法諮問機関であった元老院(明治8年設置)が強硬に反対したため、市制案は再度修正され、東京・京都・大阪三市には特例が適用されることとなりました。資料は三市に特例を適用すべきであるとする元老院の意見書です。

この特例は明治31年(1898)に廃止され、同年10月1日、東京府庁内に東京市役所が開設されます。なお、東京府下6郡では、町村合併を経て、85町村に町村制が実施されました。

明治22年 市制町村制当時の東京
明治22年 市制町村制
  • 東京市界
  • 東京府界
東京市京都市大阪市ニ特例ヲ設ク

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請求番号:類00386100

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