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31. 芳川顕正東京府知事の「市区改正」意見書

明治17年(1884)11月、芳川顕正(よしかわあきまさ)東京府知事は、山県有朋内務卿に「東京市区改正」に関する意見書を提出しました。意見書の中で、芳川は、「『府下永遠の利益』を図る『市区改正』=都市改造を行うには、全体計画を樹立したのちに、『緩急を計り至要の場所』から着手し、徐々に市街地全体に実施区域を広げていくべきである。軍事・消防・衛生・商業・運輸など多様な利害を調整するために、内務・陸軍・工部・農商務各省と警視庁、さらに商工会から委員を集めて討論することが望ましい」と述べました。その討論の素材として、「改正」すべき範囲(人口・面積)と道路・鉄道・河川・橋梁等の企画を盛り込んだ「市区改正意見草案」をあわせて提出しました。

この意見書をうけて山県内務卿は、「市区改正」のための審査会設置について、三条実美(さんじょうさねとみ)太政大臣に伺書を提出。同年12月、東京市区改正審査会が内務省に設置されることとなりました。

東京市区改正ノ件

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請求番号:公03711100

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