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36. 荒川改修工事も早期完成を求める請願

水は、人間にとって恵みとなるだけでなく、脅威ともなります。明治43年(1910)8月の台風は、日本全国に甚大な被害をもたらしました。浸水家屋は全国で約44万戸、東京府だけでも約18万戸を数えました。

同年10月に設置された臨時治水調査会は、翌44年(1911)10月、国直轄で改修すべき65河川を決定しました。改修計画を2期にわけ、第1期として、利根川・荒川を含む20河川を選定しました。荒川については、埼玉県大里郡武川村(現在の埼玉県川本町)から東京湾までの改修が行われることとなり、まず、東京府岩淵町(現在の東京都北区)地先以下の下流域に荒川放水路を建設する工事が始まりました。当初は大正9年度に完了する計画でしたが、財政事情の悪化から完成が遅れ、大正13年(1924)10月通水式が行われました。

資料は、東京・埼玉の荒川改修工事速成運動の代表が工事の早期完成を願って、寺内正毅(てらうちまさたけ)首相宛に提出した請願書です。

東京埼玉聯合治水大会代表者提出荒川改修工事速成ノ請願ニ対スル内務次官回答

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請求番号:纂01415100

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