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41.紙芝居とポスター ―農地改革広報資料
農地改革を国民に宣伝するために作成された、紙芝居とポスターです。平成19年(2007)度に、農林水産省から広報資料として移管されました。
戦後改革のひとつとして、昭和20年(1945)11月からGHQに先行する農林省案をもとに第一次農地改革に着手しましたが、閣議において地主の保有地が3町歩から5町歩に引きあげられるなどその内容に後退が見られ、最終的に第一次農地改革はGHQの理解が得られませんでした。
そのため吉田内閣では、翌21年10月より和田博雄農相を中心とする第二次農地改革を進めました。農地調整法の再改正によって、小作料の金納を定めるとともに、自作農創設特別措置法を公布しました。不在地主の小作地全部と在村地主の1町歩(北海道4町歩)を超える小作地は、政府による強制買上げののち小作人へ売渡されることとなり、本業務には成年男女によって公選された市町村農地委員会(地主3・自作2・小作5)が携わりました。こうした農地改革の結果、自作農の大幅な増加につながりました。
展示資料の紙芝居では、主人公である百姓の「田中さん」が、自作農の誕生、小作料の金納、農地委員会の民主化といった新制度を享受しながら、戦後の農業に希望を見出していく物語が展開されます。
また、「みんなで築こう明るい農村」という標語を掲げたポスターには、農民解放記念を祝う農村の賑やかな様子が描かれています。
- 関連リンク
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- 昭和20年12月 第1次農地改革(「公文書にみる日本のあゆみ」より)(別ウィンドウで開く)
- 昭和21年10月 第2次農地改革(「公文書にみる日本のあゆみ」より)(別ウィンドウで開く)
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