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23.防衛庁の庁史編纂
防衛庁・自衛隊の創設50周年記念事業の一環として、防衛庁は平成17年(2005)3月に『防衛庁五十年史』を刊行しました。庁史編纂にあたり、長官官房文書課防衛庁史室が中心となり、歴史資料の収集やOBへの聞取りを行いました。庁史刊行後、これら約2,700点にのぼる資料は「防衛庁史資料」として、平成17年度に移管されました。
「参事官会議」の記録によれば、防衛庁による庁史編纂構想は、昭和50年代から始まっています。昭和52年(1977)8月31日の会議において、次官から庁史編纂の必要性が語られ、また昭和54年4月18日の会議では「防衛庁史編さんのための業務の実施状況について(報告)」が議題にあがりました。スケジュール表によると、昭和53〜55年度を資料収集等にあて、59〜60年度の刊行予定となっており、当時は30年史の刊行を見据えていたことがわかります。
当資料群に含まれる文書の多くは電子式複写による複写物で、法令や人事、災害派遣といった分類別に製本されています。「服制変遷史一」という標題が付された展示資料は、自衛隊の制服に関する訓令などを『防衛庁広報』より抜粋し、時代順に綴ったものです。なお、史料出所や担当者などの資料収集記録をまとめた「防衛庁史関係収集史料来歴表」が防衛庁史室によって作成され、各簿冊の冒頭に綴じられています。
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