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20.解散した組織の文書(1) ―南満州鉄道株式会社
日露戦争後の明治39年(1906)に、特殊会社として設立された南満州鉄道株式会社(満鉄)は、終戦に伴い解体されました。昭和20年(1945)8月9日にソ連軍が満州国に侵攻、14日にはソ連軍と中華民国との間に「中ソ友好同盟条約」が調印され、満鉄施設は中国長春鉄路が引き継ぐことが定められました。9月30日のGHQによる「外地ならびに外国銀行および特別戦時機関の閉鎖にかんする覚書」(SCAPIN74)によって閉鎖を命じられ、満鉄は中国長春鉄路公司に接収されました。
日本国内に残る満鉄関係資料として、限定的なものですが閉鎖機関整理委員会に提出された文書があります。昭和20年10月26日に大蔵・外務・内務・司法省令第1号によって満鉄は閉鎖機関に指定され、翌年5月1日から特殊清算が始まりました。
同委員会は閉鎖機関整理委員会令に基づいて大蔵省内に設置されたもので、満鉄をはじめとする約1,000機関の清算関係文書が当館に移管されています。当資料群に含まれる文書は証拠書類としての性格が強く、帳簿類などが多くを占めます。展示資料は、昭和15年に満鉄総裁室から東京支社へ送られた第76回帝国議会説明資料です。満鉄の業務内容について記されており、表紙には「極秘」印が押されています。
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