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[請求番号 159-0060]

披沙揀金(ひさかんきん)

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徳川家康(1542-1616)が全国を制覇し幕府を開くまで、家康と艱難(かんなん)を分かち共に戦った徳川の家臣の中には、主君に忌憚(きたん)なく諫言する、大久保彦左衛門顔負けの強者がすくなくありません。林述斎が中心になって編纂した家康の言行録『披沙揀金』には、泰平の世の幕臣たちには考えられないような家臣の言動や、主従の親密な関係をうかがわせる逸事が多数収録されています。

書名の「披沙揀金」は、砂をよりわけて金を取り出すという意味。諸家の記録や古老の筆記雑録から東照宮(家康)の言行に触れているものを抜き出した本書から、貴重な教訓を見出してほしいという願いがこめられています。『岩淵夜話別集』『落穂集』『駿河土産』『武功雑記』ほか多数の文献を引用して、家康主従の姿をいきいきと甦らせています。成立は天保7、8年(1836,37)か。

展示資料は、紅葉山文庫旧蔵。全34冊。


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