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［請求番号 183-0713］

旗本御家人の主な勤務先は、江戸城（江戸時代は「大城」の美称で呼ばれていました）内でした。城内の中心は本丸御殿。本丸御殿は、将軍が日常生活を送ると共に政務を執る「中奧（なかおく）」と、将軍の夫人（御台所＜みだいどころ＞）や奧女中が居住する「大奥」、そして「表向（おもてむき）」の三つの領域に分かれていました。このうち将軍宣下（せんげ）など幕府の儀式が行われ大名の控室や�ｩ役人の詰所があったのが、「表向」。幕府の儀礼と政治の中心です。

『江戸御殿之図』は、表向と中奥の間取り等を描いた彩色図。各間の名称や広さのほか、畳表の種類、井戸や「銅水溜鉢」の位置なども示されています。内務省旧蔵。全1鋪。成立年代は不詳。