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[請求番号 169-0001]

三河物語(みかわものがたり)

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江戸時代前期の著名な旗本と言えば、大久保彦左衛門忠教(おおくぼ・ひこざえもんただたか)の名がまず思い浮かびます。大久保彦左衛門忠教(1560-1639)は、徳川家譜代の家臣大久保忠員(ただかず)の8男として三河で誕生。徳川家康に仕え、17歳で初陣を遂げて以来戦功を重ね、大坂冬の陣・夏の陣には鎗奉行として加わりました。寛永9年(1632)、3代将軍家光の時代に旗奉行に転じ、翌年7月に1,000石を加増され計2,000石を知行し、同16年(1639)に80歳で没しています。 

『三河物語』は、忠教が晩年になって子孫のために著した家訓的性格の強い歴史書。徳川家の祖先から家康に至る事蹟が、大久保一族や自身の勤功等を織り込みながら記されています。三河以来の旗本が厚遇されていない現状に不満を抱きながらも、徳川家への忠義を激しい口調で子孫に説いている(「御主様へ御無沙汰申上たる者ならば、我死したりと云共、汝共がふゑのね(喉笛)に喰付て、喰殺すべし」)のも、本書の特色です。草稿の完成は元和8年(1622)。寛永3年(1626)に最終的に完成したと推定されています。

展示資料は、全3冊。


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