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[請求番号 153-0338]

武備目睫(ぶびまつげ)

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旗本御家人には、医師などを除き、それぞれに武士としての技量や心得が要求されました。馬術や剣術等武術の習得ばかりでなく、刃傷(にんじょう)事件など非常事に遭遇した場合の正しい(武士として恥ずかしくない)対処の仕方も心得ていなければなりません。

『武備目睫』は、儒者で国学者としても著名な松宮観山(まつみや・かんざん 名は俊仍。1686-1780)が、出雲国(現・島根県)の人、鵜飼平矩が著した武士の心得に関する草稿を、息子の松宮俊英に校訂させたもの。元文4年(1739)の成立。書名は、諺の「秘事(ひじ)は睫(まつげ)」(奥義や秘伝はすぐそこにあるが、睫のようにその存在に気がつかないだけという意味)から。武士としての基本的な心得や作法すら知らない泰平の世の若い武士たちを対象に、さまざまな非常事態に際しての対処の仕方が、具体的な例を挙げて詳しく説かれています。

展示資料は、全2冊。


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