24. 街談文々集要がいだんぶんぶんしゅうよう

[請求番号 211-0104]

文化文政年間(1804―30)の事件や街の噂を拾い集めた『街談文々集要』に、文化9年(1812)の「関東大地震」のことが記されています。この年の11月4日に「大地震」があり、江戸の所々で土蔵が壊れたほか、屋根やひさしの瓦がことごとく落ちて多数の負傷者が出ました。被害は小田原城下や神奈川宿などで大きく、六郷ろくごう(多摩川下流の六郷川)の両岸は地割れして土砂を噴出したとも書かれています。

著者の石塚重兵衛じゅうべえ(号は豊芥子ほうかいし。1799―1861)は、神田豊島町としまちょう芥子屋からしやを営んでいた町人。遊郭や芝居に関する著作があり、蔵書家としても知られています。展示資料は著者自筆本で、全18冊。

※写真をクリックすると拡大画像が表示されます。

  • 写真1
  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4